論文出版・プレスリリース

2020/07/05

研究成果

t f B! P L


2月末に投稿して
5月下旬にアクセプトされた論文が
昨日ようやくオンライン出版されました!
Science姉妹誌のScience Advancesという
オープンアクセス誌です。

General description for nonequilibrium steady states in periodically driven dissipative quantum systems

Laser technology has developed and accelerated photo-induced nonequilibrium physics, from both the scientific and engineering viewpoints. Floquet engineering, i.e., controlling material properties and functionalities by time-periodic drives, is at the forefront of quantum physics of light-matter interaction.


東大物性研よりプレスリリースも出したので
論文の内容はこちらを見て頂ければと思います。

レーザー中の散逸量子系を記述する一般公式を発見 ~周期駆動系の非平衡統計力学の進展~ | 物性研究所

レーザー中の散逸量子系を記述する一般公式を発見 ~周期駆動系の非平衡統計力学の進展~ 発表のポイント 散逸のある量子系がレーザーなどにより周期的に駆動されたときに現れる非平衡定常状態を記述する一般公式を発見しました。 非平衡定常状態の解析は本来複雑な計算を必要としますが、本研究で得られた一般公式を用いると、簡単な計算によって状態の概要を把握できます。 ...


プレスリリースは日経新聞オンラインの方にも掲載して頂いたようです。
 

東大と茨城大、レーザー中の散逸量子系を記述する一般公式を発見

発表日:2020年7月4日 レーザー中の散逸量子系を記述する一般公式を発見 ~周期駆動系の非平衡統計力学の進展~ 1.発表者: 池田 達彦(東京大学物性研究所 物性理論研究部門 助教) 佐藤 正寛(茨城大学大学院 理工学研究科 准教授) 2.発表のポイント: ◆散逸のある量子系がレーザーなどにより周期的に駆動されたときに現れる非平衡定常状態を記述する一般公式を発見しました。 ...


 論文の思い出

この論文の投稿での苦労は過去のブログに書きました:

Word修行僧

Sさんとの論文、記念受験でハイレベル雑誌に投稿することしました。 論文原稿はWordファイルで受け取りたいという記載があったので 手元のLaTeX形式の原稿をWordに変換しています。 LaTeXの原稿をWordに変換する、 これは果てしない修行の旅です。 一発でバッチリ変換出来るソフトは見当たらず、 自分で一部変換するプログラムを作成したりしましたが、 最後は手作業が避けられず、ちまちま数式を入力しています。 かれこれ3日ぐらいやっています。 Mac版のWordに、MathTypeという数式入力ソフトを使って入力。 このソフトたちは頻繁に落ちます。 最初はかなりイラッと来ましたが、やるしかありません。 心を無にして、ひたすら打ち込むしかありません。 ソフトが落ちるたび、不具合のレポートを送信します。 もう合計50回はレポートを送信しました。 無表情でレポートを送信するのみです。 無心で作業を続けて、ようやく終わりが見えて来ました。 そもそもこんなに数式の多い論文はお断りなのかもしれないし、 投稿したとしても、99% リジェクト(掲載拒否)・・・ しかし想像すると意気消沈するので、無心でやるしかありません。 そろそろ悟りが開けそうです。


まさか掲載されるとは思わなかったので
論文原稿のWord化は苦行だったわけですが
苦労が報われて良かったです(涙)


 

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自己紹介

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東京大学 物性研究所 (柏キャンパス) で物性物理学の理論研究をしています。 ブログは最近撮り始めた写真の公開と日記を中心につらつら書くつもりです。 ごくたまに、研究活動に関わる有益な情報を発信出来たらいいなと思っています。

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