物理の理論をやっていると
研究ノートや論文原稿の文書に
たくさん数式を書きます。
LaTeXというのを使って
数式を含んだ文書を作りますが
数式を出力するための呪文が長いです。
とある論文の数式を参照しながら
自分のノートに同じ式を書き写そうとしたのですが
それが・・・
こんなやつです。
一行目だけ呪文を書いてみますと
\dot{\rho}_{11}=-\Gamma_p\rho_{11}+k_{31}\rho_{33}+k_{41}\rho_{44}+k_{51}\rho_{55}
ってな具合です。
いや、書けなくはないですが
これは人間のやる仕事では無いやろ・・・
そこで、調べてみると
Mathpix というアプリに出会ったので紹介です。
論文PDFを開いて、該当箇所を選択すると
呪文を生成してくれるではありませんか!
Mathpix が作ってくれたもの:
\begin{aligned} \dot{\rho}_{11} &=-\Gamma_{p} \rho_{11}+k_{31} \rho_{33}+k_{41} \rho_{44}+k_{51} \rho_{55} \\ &-\frac{k_{21}}{2}\left(\rho_{11}-\rho_{22}\right)-\frac{i}{2} \Omega\left(\rho_{12}-\rho_{21}\right) \\ \dot{\rho}_{22} &=-\Gamma_{p} \rho_{22}+k_{32} \rho_{33}+k_{42} \rho_{44}+k_{52} \rho_{55} \\ &-\frac{k_{21}}{2}\left(\rho_{22}-\rho_{11}\right)+\frac{i}{2} \Omega\left(\rho_{12}-\rho_{21}\right) \\ \dot{\rho}_{33} &=\Gamma_{p} \rho_{11}-\left(k_{35}+k_{32}+k_{31}\right) \rho_{33} \\ \dot{\rho}_{44} &=\Gamma_{p} \rho_{22}-\left(k_{45}+k_{42}+k_{41}\right) \rho_{44} \\ \dot{\rho}_{55} &=k_{45} \rho_{44}+k_{35} \rho_{33}-\left(k_{52}+k_{51}\right) \rho_{55} \\ \dot{\rho}_{12} &=-\left(\gamma_{2}^{\prime}-i \delta\right) \rho_{12}+\frac{i}{2} \Omega\left(\rho_{22}-\rho_{11}\right) \\ \dot{\rho}_{21} &=-\left(\gamma_{2}^{\prime}+i \delta\right) \rho_{21}-\frac{i}{2} \Omega\left(\rho_{22}-\rho_{11}\right) \end{aligned}
これを自分のLaTeXファイルに貼り付けたら一丁上がりです。
今までこれを手打ちして生きてきたと思うと・・・
また、手書きの数式も
同じ要領で呪文に変換してくれます。
自分の書いたこれは
\frac{d \rho}{d t}=-i\left[H(t, \rho]+\sum_{i, j \atop i \neq j)} \Gamma_{i j}\left(L_{i j} \rho L_{j j}^{\dagger}-\frac{1}{2}\left\{\left(L_{j}^{+} L_{i j}, \rho\right\}\right)\right.\right.
という呪文になり
こういう数式の出力が得られました。
所々間違ってますが、それは自分の字が雑なせいかと笑
少し手直しすれば使えるので、かなり負担は減ります。
一ヶ月50スキャン以上やる場合は課金が必要らしいですが
たまに長い数式だけやるなら無料で出来るでしょうし
かなりオススメのソフトに出会いました。
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